「彼ら」に会えました。(丸の内コットンクラブ)
僕(和田)自身、達郎氏のアカペラアルバム「オンスト」のライナーノーツで存在を知り、
輸入盤を探しまくって見つけたLPを聞いてまず痺れ、また数年後NYでライブを聞く機会
を得て、これが又痺れ、そんな彼らの歌に魅せられ、そんな気持ちがあって僕としては
今のmatrixを作ったつもりでした。本物見るのは25年ぶり。(多少メンバー変わりましたが)
僕らの現在のレパートリーで彼らのコピーは5曲程あるもののどれも本家のスケールの
大きさには「逆立ちしたって敵わない」んです。
あの「ヘビー級のパンチがまっすぐ飛んでくる」感じの歌。
勿論、追い続ける事が正しいとも思っている訳ではないので、それ以外にも色々と歌って
いくうちに「歌う基本路線はやっぱ日本語に据えないと」と考えて、今の歌謡路線になって
いった訳なんですけどね。
それでも僕らの歌うエネルギーとなる出自・系譜はやはり彼らにあると思っていて、
例えば曲アレンジをする際、「自分のアレンジによって、歌が薄まってしまわないか」に
とても気を付けているつもりですが、その手本はやはり彼らにある訳です。
昨日こうして幸いな事に彼らに会う事ができたのですが、
実際に会ってみると、そこにいるのは僕が思い描いた当時の彼らでなく、メンバー死去等で
何人かの入れ替わりも経ながら、オリジナルメンバーは70を越えて尚、進化しているバンド
でした。このバンド最大の特徴であり売りであったリードボーカル(兼アレンジャー)
が変わった事で、どうなるかと思ったら、ステージも楽しく歌もPOP傾向になっている等、
往年のヒット曲・持ち歌を頼りに生存してる「お達者バンド」とは全く異なるものでした。
で、事前にメール出して楽屋での面会アポを取付け、コットンクラブ初日に1人で行って
事前リサーチと周到に翌日面会の確認したお陰も手伝ってか、2日目matrix揃って楽屋に
行って、1曲歌わせて貰い、少々話もして席に戻って、かぶり付きでライブ鑑賞したのですが、
「それで話は終り」とはならず、ライブの終り間際に彼らが突然僕らを紹介し、マイクが差し
出され、A Place In The Sun をこの場で歌わせて頂いたわけです。
matrix活動17年、昨日は記念すべき日となりました。
I氏による禁断のステージショット |